『 子どもの貧困・格差社会と自治体の対応
~ その現実 そして 連鎖のSTOPに向けて ~ 』
■開催にあたり
かつて日本は一億総中流社会と言われておりました。その後「バブル崩壊」「失われた10年」を経て、21世紀の日本は格差と貧困が拡大していく社会となりました。この問題は、単に家庭やお金の問題ではなく、次代を担う子どもの貧困、教育や雇用等あらゆる問題につながっており、さらには格差が固定され貧困が連鎖するという深刻な状況を生んでおります。そこで今回のフォーラムではこの問題にスポットをあて、(子どもの)貧困・格差の実態と自治体の対応について考えてみたいと思います。
今回 第一部では社会保障のおおもとを学ぶため 憲法学者の木村草太さんをお招きし講演をいただきます。第二部では、子どもの貧困対策の先進自治体である埼玉県富士見市長、子ども・若者貧困の研究者、そして板橋区から担当部長、議会の子どもの貧困対策調査特別委員長をお招きしシンポジウムを行います。
極めて今日的な課題である「格差」「貧困」に対して、その連鎖を断ち切るために市民・自治体は何ができ、どう取り組んだらよいのか。この機会に多くの皆様のご来場をお待ちしております。
■ 開催概要
・日 時 平成29年11月23日(木/祝) 午後1時~5時(開場 12:30)
・会 場 板橋区立文化会館大会議室
(板橋区大山東町51-1:最寄駅:東武東上線「大山駅」
都営三田線「板橋区役所前」)
・参 加 費 700円(学生無料)
■ プログラム
第1部 特別講演(13:10~)
『 公と私、権利と義務 ~憲法による社会保障の精神~ 』
講師:木 村 草 太 さん(首都大学東京 教授)
第2部 シンポジウム
シンポジスト:星 野 光 弘 氏(埼玉県富士見市長)
中 妻 穣 太 氏(板橋区議会議員・子どもの貧困対策調査特別委員長)
森 弘 氏(板橋区役所 子ども家庭部長)
小田川 華 子 氏(首都大学東京 子ども・若者貧困研究センター特任研究員)
■参加申込方法(どなたでも参加できます)
①郵便番号②住所③氏名④電話番号 を明記のうえ、FAXもしくはEメール
のいずれかにて下記までお申込み下さい。
173-0001 板橋区本町24-1 いたばし総合ボランティアセンターM4
板橋フォーラム実行委員会 11/23フォーラム申込係 あて
TEL/fax.03(5926)5388 E-mail itabashi-forum@live.jp
【出演者プロフィール】
● 木 村 草 太 さん(首都大学東京教授)
1980年横浜市生まれ。東京大学法学部卒。同大学法学政治学研究科助手、首都大学東京准教授を経て2016年から現職。専門は憲法学、公法学。
著書/共著に『憲法という希望』(講談社現代新書)、『憲法の創造力』(NHK出版)、『憲法の新手』(沖縄タイムス)、『未完の憲法』(潮出版社)、『テレビが伝えない憲法の話』(PHP新書)、『憲法の条件』(NHK出版新書)など。
● 星 野 光 弘 さん(埼玉県富士見市長)
昭和32年富士見市生まれ。日本大学経済学部卒。不動産販売会社勤務を経て会社経営。併行して(社)東入間青年会議所理事長、地元小・中学校PTA会長、富士見市商工会理事、富士見市商店会連合会会長など、一貫して地域貢献活動に精励。富士見市議会議員(3期)、埼玉県議会議員(2期)を経て平成28年富士見市長初当選。
◎富士見市における子どもの貧困対策とその取組み
平成26年1月、国において「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が施行されましたが、自治体レベルでいち早く動き出したのが埼玉県富士見市です。平成28年度に「子どものいる世帯の状況調査」を実施し、生活困難が予測される子どもや家庭の状況を明らかにし、同調査をもとに、平成29年3月、「夢つなぐ富士見プロジェクト+(プラス)~富士見市子どもの貧困対策整備計画~」を策定しました。
既に今年度からの5ヶ年計画をスタートさせており、今年10月には、貧困の連鎖を断ち切り、すべての子どもが夢に向かってチャレンジできるよう、子育てワンストップサービスの『子ども未来応援センター』の設置を実現しました。さらに、同計画に基づき、経済的困窮に限らず、様々な生活困難を抱える子どもや子育て家庭への支援に向けて、市全体で子どもの貧困に取り組む体制を構築中です。
● 小田川 華子 氏(首都大学東京 子ども・若者貧困研究センター特任研究員)
大学院時代から10年間、京都にて路上生活者支援活動にかかわり、また、2000年ごろにフィリピンで貧困地域を2年間歩きまわり、貧困であることの厳しさ、そこから抜け出すことの難しさを実感。 現在の研究テーマは若者の住宅困窮問題。2016年4月から現職。その他、武蔵野大学非常勤講師、NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン伴走支援担当スタッフ。博士(社会福祉学)。
● 中 妻 穣 太 さん(板橋区議会議員)
昭和46年宮城県仙台市生まれ。IT業界の様々な分野に携わった後、平成23年の板橋区議選で初当選、現在2期目。都市建設委員会委員長を歴任。民進党板橋区議会議員団副幹事長。高島平カンフークラブ主宰。
● 森 弘 さん(板橋区子ども家庭部長)
昭和36年静岡県生まれ。昭和59年板橋区入区、課長昇任時に豊島区(生活産業課長)に出向。板橋区に戻り、障がい者福祉課長、教育委員会庶務課長、人事課長、健康推進課長、選挙管理委員会事務局長を経て、平成28年4月より現職。