~御礼と感謝にかえて~
2002年6月12日、知的障がい者の生活寮の共同部屋にて産声をあげた当会は、おかげさまで今年10年の節目を迎えることができました。
当会の活動を簡単にご紹介させていただきますと、基本的には毎年テーマを掲げて取り組みを行っております。過去、「ボランティア・NPO」,「区民参加」,「行政評価」,「長期基本構想」,「事業仕分け」,「2007年問題」,「財政改革」,「指定管理者」等々に取り組み、調査研究や政策提言そして市民フォーラムを開催してまいりました。また、選挙の際には公開討論会を仕掛け、その他、地域政策勉強会やシニア世代へのボランティア講座、また区民祭りやボランティア・フェスタ、わんぱく相撲やいたばし政策塾への参加・協力等々。そのひとつひとつの活動に、力及ばずながらも真正面から取り組んでまいりました。
振り返りますと、起ち上げ当初は役所ともぶつかり、議会から呼び出され、協働の現実と難しさを垣間見たこともありました。あちらに転び、こちらに頭をぶつけながら、一歩前進二歩後退、文字通りそんな活動の積み重ねでした。しかし、10年間何とかその歩みを止めることなく持続できたのは、“義憤”というダイナモと、“人の情”という光があったからにほかなりません。
この間、お世話になりましたすべての方々に、あらためまして厚く御礼を申し上げたいと思います。
10年前と比べれば、社会を取り巻く状況も確実に変わりました。21世紀最初の10年はボランタリーセクターが認知され、社会システムの中にきっちり組み込まれた10年でもあります。板橋区でも施設や公共サービスの民間開放により、多くのボランティア・NPO団体がメシの種として、業務(事業)や施設運営・管理の受託に舵を切りました。
そんな中、当会は「やる気,世直し,手弁当」というボランティアの原理原則を拠りどころに、自前の活動を貫いてまいりました。10周年は10集念、不偏不党は不変不倒、でもあります。
地域社会には課題が山積しております。“市民”の責任として放っておくわけにはいきません。当会は、これからも、多くの方々との連帯を求めながら、ボランタリーな心意気を胸に前進を続けてまいりたいと思います。
ご来場の皆さまには、より一層のご支援とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
(2011年11月12日 『板橋フォーラム10周年・記念レセプション』 配布資料 より)