板橋フォーラム15周年 ならびに
シニア活動講座開講10年にあたり
当会は、おかげさまで発足15周年を迎えることができました。あらためまして、この間お世話になりました多くの方々に厚く御礼を申し上げます。
当会の原点、それは2001年の「ボランティア国際年」に在ります。その熱と情を持続しながら、地域の中でここまで活動を続けてきました。この間、板橋区のボランティア・市民活動を取り巻く状況も大きく変わり、世の中的にも政権交代や東日本大震災等々、様々な出来事がありましたが、当会は何とか自主自前の活動を貫いてまいりました。
当然ですが、発会当初は色々ありました。道は決して平坦ではありませんでした。しかし、課題を一つひとつ乗り越えながら、一つひとつカタチにし、気がつけば幾つかの事業を手掛けるようになっていた、というのが当会の歩いてきた道です。
その中の一つに、板橋区が主催する「シニアのための地域入門活動講座」があります。もともと、団塊世代の大量退職に伴う“2007年問題”が日本社会で叫ばれた際、この受け皿として地域活動が果たす役割に眼を向け、シニアデモクラシーによって地域社会が変わるかもしれない、そんな想いもあり座学と活動体験がセットになった「50代&60代のための地域入門実践活動講座」を提案しました。軌を一にするように、区でも新しい講座を立ち上げることとなり、当会はその責任を果たす意味で同講座に取り組みました。当時、各種の事業を役所だけで考え実施するスタイルから、区民・団体を巻き込みながら共に事業を動かす“協働”の時代に入っており、その意味でも同講座は時代と社会にマッチする事業でした。
もちろん手探りで始めましたが、開講以来、土台となる基本的プログラムは変えず、ディテールを試行錯誤しながら9年間実施してきました。講座は毎年新しい方々が受講します。毎回“一期一会”、そのつもりで誠一杯取り組んできました。この間、300人超の方が受講しましたが、誤解をおそれずに言えば、講座でできることは高が知れています。「終わって何が残るか」それを創るのが同講座のスタートでありゴールでもあります。その意味で、毎年の受講者グループ、そして横断的ネットワークとしての四季の会が、各種催しとつながりを継続されていることを真に嬉しく思います。
10年目の今日、講座がここまで続き、いまのような流れになるとは思ってもいませんでしたが、同講座を通じて一番学ばせてもらい、修練の場になっているのは、かくいう当会なのだと強く感じています。そして何より、同講座は区役所の担当の方々に本当に、本当に恵まれた、お世話になったと、10回目の今年、つくづく感じています。
『 過去よりも未来のほうが強い 』 当会は、これまでの歩みと、当会が依拠する「不偏不党」、「やる気,世直し,手弁当」というパッション、「横串を刺すテーマと活動」「市民立のオープンな議論の土俵づくり」というミッションを大切にしつつ、さらなる未来に向かってまた一歩ずつ進んでいきたいと思います。
皆さま方には今後ともあたたかいご支援とご協力をいただければ幸甚です。
板橋フォーラム実行委員会
(2016年12月3日 『板橋フォーラム15周年・シニア活動講座10年目 記念レセプション』配布資料より)